ロンドン市場 午前概況 円買い後退、社債購入報道でユーロ安

2014年10月21日 20:52

ロンドン午前は、東京タイムからのリスク回避の円買いが後退した。日経平均株価は前日の反動で大幅反落して引けたが、欧州株価指数は底堅く、円買いは緩んだ。低下していた米長期債利回りは前日比プラス圏に浮上し、関連市場のリスク回避ムードは薄れている。
 
円買いが後退した後はユーロ売りが強まった。欧州中央銀行(ECB)がカバードボンド以外の社債の購入を検討していると関係筋の話として報道された。本日のロンドン午前は特にイベントがなく手持ち無沙汰だったため、材料視されやすかった側面もあるが、ECBの追加緩和拡大は不可避と認識する市場参加者は多い。時期的に来月のECB理事会に向けた地ならしも連想される。
 
ドル円は106.25円の安値から106円後半まで切り返し、東京タイムの下げ幅をほぼ帳消しにした。米長期債利回りが上昇に転じたことや、対ユーロのドル高がサポート。ユーロドルは1.2841ドルまで強含んだ後、1.2758ドルまでユーロ売りが優勢になっている。
 
クロス円では、ユーロ円の戻りが136.80円付近で抑えられたものの、その他は円売りが盛り返した。加ドル円は95.02円、豪ドル円は94.19円まで円安推移。ポンド円は172円半ばまで下げ幅を削った。
 
ポンドドルは1.6145ドルまで弱含んだが、ユーロ安・ポンド高の動きが下値をサポート。豪ドル/ドルは0.88ドルちょうど前後、NZドル/ドルは0.79ドル後半で推移。ロンドン朝方から水準はほぼ変化していない。
 
 
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