ロンドン市場 午前概況 円買い一服、NZドルはじり安

2014年05月07日 20:13

ロンドン午前は手がかりが少なく、NYタイムにイエレンFRB議長の議会証言を控えていることから為替相場全体の動意は鈍い。中国の先行き景気懸念やウクライナ情勢への警戒感から主要欧州株は小幅続落の水準で上値の重い動きとなり、米10年債利回りは引き続き2.58%前後で軟調気味に推移。大証225先物が反発し、東京タイムでの日経平均の大幅下落を背景としたリスク回避の円買いは一服したが、ドル円・クロス円ともに戻りは鈍い。ドル円は東京タイムにつけた101.43円を足もとの安値に101円半ばでこう着相場となった。クロス円も上値の重い地合いは継続で、ポンド円は172.15円まで安値を更新したほか、ユーロ円は141円前半、豪ドル円は94円後半で軟調推移となった。
 対ドルではわずかにドルの買い戻しが優勢となり、ユーロドルは1.3912ドル、ポンドドルは1.6956ドル、豪ドル/ドルは0.9331ドルまで安値を更新した。またNZドルは、引き続きウィーラーRBNZ総裁の「NZドルは過大評価されている」、「ファンダメンタルズが悪化すれば為替市場に介入する可能性も」との発言を意識した調整下げが継続し、NZドル/ドルは0.8657ドル、NZドル円は87.90円まで一段安。