ロンドン市場 午前概況 円買いに反動、原油高・欧州株高・米債利回り上昇

2015年02月03日 20:32

ロンドンタイム午前の為替相場では、東京タイムの円買いに反動の動き。東京タイムでは、本邦株安や金利の大幅上昇を受けて円買いが進んだが、時間外取引での原油価格が反発局面を続け、欧州株が続伸したことを受けて、ドル円・クロス円は買い戻しが優勢となった。米10年債利回りが昨日の高水準まで上昇基調を強めたことも支えに、ドル円は117円半ばまで水準を切り返した。また、ユーロ円は133円前半、ポンド円は176円半ば、NZドル円は84円半ばまで下げ幅を縮小し、豪ドル円は89.38円を安値に89円後半に持ち直した。また、加ドル円は93.63円までわずかに高値を更新した。
 
対ドルで欧州通貨の方向感は鈍い。ユーロドルは1.1312ドルまで小幅下押し後は1.13ドル前半でもみ合い。ユーロ圏12月生産者物価指数は前年比で-2.7%と市場予想以上の落ち込みとなったが、反応は見られなかった。ポンドドルは1.4989ドルを安値に1.5046ドルまで持ち直した。4カ月連続の低下が見通されていた英建設業PMIは予想に反して上昇した。オセアニア通貨は下げ幅を拡大。豪準備銀行(RBA)による利下げが蒸し返され、豪ドル/ドルは0.7626ドル、NZドル/ドルは0.7177ドルまで安値を更新した。一方、反発基調を強めている原油価格の動向を好感し、ドル/加ドルは1.2546加ドルまで加ドルの買い戻しが進んだ。