ロンドン市場 午前概況 円安加速、ドル円は120.45円まで

2014年12月05日 19:57

ロンドンタイム午前の為替相場では円売りが加速。米雇用統計への期待感も支えに、ドル円は120.45円まで2007年7月以来の高値を塗り替えた。NYタイムで発表予定の米11月非農業部門雇用者数は、前月の21.4万人を上回る増加が見込まれている。時間外の米10年債利回りが上昇気味に推移したことや、主要欧州株価指数と大阪225先物が堅調な動きとなったことも、円売りをサポート。本田内閣官房参与は、円安は想定以上にスピードが速いとの見解を示したが、現行の為替水準は日本経済にプラスで、円安はアベノミクスに必要と述べた。クロス円もしっかり。ユーロ円は148.90円、スイスフラン円は123.87円、豪ドル円は100.81円、NZドル円は93.49円、加ドル円は105.61円まで高値を更新した。また、ポンド円は188.84円まで上げ幅を拡大し、2008年10月以来の高値を塗り替えた。
 
一方、主要通貨は対ドルでまちまち。ユーロドルは1.23ドル後半で上値が重く、1.2351ドルまで下押した。ドイツやオーストリアが先行きの成長見通しを揃って引き下げたこともユーロの重しとなったもよう。ユーロ圏7-9月期GDP・改定値は速報値と一致し、反応は見られなかった。ユーロポンドでのユーロ売り・ポンド買いを背景に、ポンドドルは1.5688ドルまで持ち直した。資源国通貨は小動きも重い動き。豪ドル/ドルは0.83ドル後半、NZドル/ドルは0.77ドル半ば、ドル/加ドルは1.14加ドル前後で推移。