ロンドン市場 午前概況 円安・ドル高、ドル円は一時119円台回復

2014年12月02日 20:11

ロンドンタイム午前の為替相場では、円安・ドル高。週後半に米雇用統計を控えた様子見ムードも強く値動きこそ緩いが、ドル円はじりじりと買いが先行し119.01円まで上値を伸ばした。欧州主要株価指数が軒並み買いが先行し、大阪225先物も堅調推移が続いたことも、円売りを支援した。昨日は、日本国債格下げを受けて荒っぽい動きとなる場面もあったが、円先安観は根強い。
 
クロス円もしっかり。ユーロ円は147.99円、豪ドル円は101.17円、NZドル円は93.48円、スイスフラン円は123.01円、加ドル円は104.87円まで上値を伸ばした。ポンド円は186.94円まで上げ幅を拡大し、2008年10月以来の187円大台復帰が目前。
 
ドル円でのドル高を背景に、円以外の主要通貨に対してもドル買いが優勢。米先行き景気への楽観的な見方や原油安を背景に、ドル高地合いは継続。ユーロドルは1.2430ドルまでじり安となり、ポンドドルは1.5695ドルまで弱含んだ。この日発表されたユーロ圏10月生産者物価指数は前年比で市場予想通りの-1.3%となったほか、英11月建設業PMIは市場予想を下回る59.4となり、昨年10月以来の低水準となった。この結果に対しての反応は限られた。資源国通貨は買いが先行したが続かず反落。豪ドル/ドルは0.8543ドルを高値に0.8454ドル、NZドル/ドルは0.7891ドルから0.7834ドルまで水準を切り下げた。また、原油価格の下落が一服し、買い戻しが先行した加ドルも弱含み、ドル/加ドルは1.1364加ドルまでドル高・加ドル安が進んだ。