ロンドン市場 午前概況 円安・ドル安、政策期待でリスク回避が緩む

2014年10月17日 20:11

ロンドン午前の為替市場は円安・ドル安。ECBによる刺激策への期待感から、欧州の主要株価指数が軒並み上昇したほか、昨日さえなかった南欧諸国の国債が買い戻され、リスク回避の流れが緩んだ。クーレECB理事が「ECBは数日以内に資産購入を開始する」と述べたことが投資家の不安心理を後退させた。
 
ドル円は、米長期金利が2.2%付近へ戻すのにあわせて106.62円まで上昇幅を拡大。クロス円も堅調で、ユーロ円は136.72円、スイスフラン(CHF)円は113.23円、豪ドル円は93.73円、NZドル円は84.81円、加ドル円は94.93円までそれぞれレンジ上限を広げた。ただ、今晩のイエレンFRB議長の講演を控えた様子見ムードも強く、上昇幅は限られた。
 
クロス円の上昇に引っ張られて他通貨も対ドルで上昇。ユーロドルは上方向のストップ買いを巻き込んで1.2838ドルへ上伸。ドルCHFは0.9406CHF、ドル/加ドルは1.1229加ドルまで他通貨高が進んだ。序盤に、「最近のデータは利上げを遅らすことを支持」とのイングランド銀行のチーフエコノミスト・ホールデン氏の発言から、1.6030ドルまで売りが先行したポンドドルも、1.6117ドルまで反発した。ポンド円も、170.21円までレンジ下限を拡大後に171.66円まで急反発した。
 
 
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