ロンドン市場 午前概況 円安は限定的、ユーロは戻り売りに押される

2014年06月20日 19:46

ロンドン午前の為替市場は円安に振れた。目立った材料は見当たらなかったものの、日経平均先物が夜間取引で上昇したことを手掛かりに円安が進んだ。また、米長期金利が低下一巡後に2.63%付近へ小幅にもち直したことも、円売りを促したもよう。ただ本日の米株式市場で、株式先物取引、株価指数オプション取引、個別株オプション取引の取引最終日が重なるトリプル・ウィッチングを控えているほか、週末越えのリスクが意識されたこともあって、円安の勢いも限定的だった。
 ドル円は102.08円まで上昇幅を広げた。また、英国の早期利上げ期待も材料にポンド円は1月2日以来の174円台を回復。174.10円まで上昇した。そのほかでは、スイスフラン円が114.14円、加ドル円が94.35円までそれぞれ高値を塗り替えた。
 ユーロドルは上昇一巡後に下値探りの展開に。東京タイムでは堅調だったユーロドルも、ロンドンタイムに入るとアジア系の売りなどに上値を抑えられた。対ポンドでのユーロ売りも加わり、1.3596ドルまでレンジ下限を拡大した。逆にポンドドルは、ユーロに対する上昇が下支えとなり、1.7061まで下値を切り上げた。
 一方で、オセアニア通貨はさえない流れに。NZドル/ドルは、直近の上昇の反動から利食い売りに押されて、0.8698ドルまで下落。豪ドル/ドルも0.9394ドルまで連れ安となった。対円でも上値は重く、豪ドル円は95円後半、NZドル円は88円後半でさえない動きが続いた。
 
 
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