ロンドン市場 午前概況 円安に大きく調整、ドル円は119円前半に急落

2014年12月30日 20:01

ロンドンタイム午前の為替相場は東京タイム午後の流れを引き継ぎ、円が全面高。大阪225先物が日中終値比150円超下落し、欧州主要株価指数は軒並み売りが先行したことも嫌気された。ギリシャ政局不安や原油安が背景とされているが、これは昨日今日で出た材料でもなく、大きく進んだ円安の調整のきっかけとなった印象が強い。欧州債市場ではスペイン10年債利回りが過去最低を更新するなど、ギリシャ不安の感染は見られない。
 
年末年始を迎え、流動性が細まっているなかでドル円は120円の大台を割り込むと、119.17円まで急落した。東京タイムの安値水準から1円近く下落したこともあり、その後は119円後半に持ち直した。クロス円も全面安。ユーロ円は145.12円、ポンド円は185.22円、豪ドル円は97.31円、NZドル円は93.18円、加ドル円は102.49円まで安値を更新した。
 
ドル円で大きく円高・ドル安が進んだことを受けて、主要通貨は対ドルで持ち直しの動きとなった。1.2123ドルまで年初来安値を更新したユーロドルは1.2188ドルまで持ち直したほか、1.55ドル割れを回避したポンドドルは1.5548ドルまで高値を更新した。オセアニア通貨も、豪ドル/ドルは0.8178ドル、NZドル/ドルは0.7835ドルまでレンジ上限を拡大。