ロンドン市場 午前概況 円安、動きづらいなかでも素直な展開に

2014年04月29日 19:54

ロンドン午前は円が売られ、資源国通貨が買われたほか、欧州通貨は経済指標の結果を受けて上下した。
 円売りの背景は欧州株式市場の上昇や米長期債利回りの上昇など。明日以降の需要イベントを控えるなかでもリスク選好パターンのなかで素直に円が売られている。
 資源国通貨の動意について手がかりは見当たらないが、月末のリバランスが影響していると思われる。
 欧州通貨は英GDP速報値やドイツ各州の消費者物価指数(CPI)を受けて動意が見られたが方向感は薄い。英GDP速報値は市場予想に届かなかったものの、堅調な英景気回復が確認できた。独各州のCPIはほぼ前月比マイナスとなった一方で、前年比では前回の伸びを上回るなど強弱まちまち。
 ドル円は102.73円まで強含み、昨日高値を上回っている。ユーロ円やポンド円などの上昇も支えとなった。ユーロ円は142.45円、ポンド円は172.91円まで上昇し、もち合いからの上放れを試す動きが見られた。加ドル円は資源国通貨高を背景に93.61円まで上昇。豪ドル円は95.18円、NZドル円は87.70円までしっかりと推移。
 豪ドル/ドルは0.9271ドルまで反発の動きに。ドル/加ドルは1.0966加ドルまで加ドルが上昇。
 ユーロドルはユーロ円の上昇につれて1.3880ドルまで水準を切り上げたが上振れは一時的。その後は1.38ドル半ばで伸び悩んでいる。ポンドドルは英GDP速報値の発表に先駆けて1.6846ドルまで上昇。その後は結果を受けて1.6793ドルまで失速。ただ、下値は限られている。