ロンドン市場 午前概況 円売り再燃、ドル円は113円台

2014年11月03日 20:50

ロンドンの為替市場は円売りが再燃。手掛かりとなりそうなニュースはなかったが、先週末の日銀の追加緩和や、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)のアセットアロケーションへの期待感が引き続き円売りを促したもよう。関連市場では、シカゴ日経先物も17000円台で底堅く推移した。
 
ドル円は、2007年12月以来となる113円台突破を果たすと、113.20円超えに観測されたストップロスの買いを巻き込んで113.41円まで急騰した。低下基調だった米長期金利が切り返したことも、ドル円を下支えしたもよう。クロス円も堅調。ドル円が上ばなれする流れに引っ張られて、ユーロ円は141.72円、スイスフラン(CHF)円は117.56円、加ドル円は100.55円、NZドル円は88.03円、豪ドル円は99.01円までそれぞれレンジ上限を広げた。
 
他通貨はまちまち。円中心の取引となったことで、方向性は定まらなかった。ユーロドルは1.25ドル前後、ドルCHFは0.96CHF半ばでの推移が続いた。一方で、予想に反して強かった製造業PMIを受けて、ポンドドルは1.6023ドルまで上昇幅を広げた。また、豪ドル/ドルは0.87ドル半ば、NZドル/ドルは0.77ドル半ばで振幅した。
 
その他、本日発表されたユーロ圏各地域の10月製造業PMIは強弱が揃わず相場の判断材料にはならなかった。ユーロ圏が50.6と速報値の50.7からは低下した。ただ、9月の50.3からは小幅に上昇。独は51.4と速報値51.8から下方修正されたが、9月の49.9からは改善。2カ月ぶりに景気判断の分かれ目である50を回復した。フランスは逆に48.5と速報値47.3からは改善したが、前月と比較して小幅に低下するなど、まちまちだった。
 
 
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