ロンドン市場 午前概況 円全面安、ユーロ圏GDPには反応薄

2014年11月14日 21:06

 

ロンドンタイム午前の為替相場では円売りが継続。新規材料は出てないものの、日銀の追加緩和を背景とした円安地合いが続いている中、消費増税先送り・解散総選挙への憶測も円売りの支援材料として意識されている。週明けの17日には本邦7-9月期GDP・1次速報値の発表が予定されているが、注目指標を控えた利益確定売りの動きも見られず、ドル円は2007年10月以来の高値を116.40円まで更新した。
 
ユーロ圏と主要国のGDPは無風で通過。ユーロ圏7-9月期GDP・速報値は前期比で+0.1%予想に対し+0.2%、前年比では+0.7%予想に対し+0.8%と、わずかながらともに市場予想を上回る結果となった。主要国もほぼ予想並みの結果で、独は前期比プラス成長に転じ、リセッションを回避した。ほぼ予想通りの結果にユーロの反応は鈍く、ユーロドルは1.24ドル半ばで小幅上下にとどまった。ユーロ円は円安の流れを受けて145円大台を回復し、145.05円まで上値を伸ばした。
 
東京タイムで上昇気味に推移していた時間外の米10年債利回りがマイナス圏に沈んだこともあり、ドル買いは一服。主要通貨は対ドルでやや水準を持ち直すも、NYタイムでの米小売売上高の発表を控え、動意は限定的。ポンドドルは1.56ドル後半、豪ドル/ドルは0.87ドル前半、NZドル/ドルは0.78ドル後半に安値から離れる動きとなった。
 
クロス円は全面高。豪ドル円は101.43円、NZドル円は91.72円、加ドル円は102.45円まで軒並み年初来高値を更新し、スイスフラン円は約32年ぶりの高値水準となる120.70円まで上昇した。また、ポンド円も182.67円まで高値を更新した。
 
 
 
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