ロンドン市場 午前概況 値動き乏しい 独景況指数鈍化もユーロは一進一退

2014年09月24日 20:48

ロンドン午前の各通貨の方向感は限定的。月末が近づくなかで投機的なフローも強まりにくい状態となった。欧州の主要な株価指数は売りを先行させたが続かず。時間外の米長期金利も2.5%台前半で膠着感を強めていくなど、関連市場の動意も限られ手掛かりが少なかった。ドル円は108円半ばの、東京タイムに形成したレンジ内で小幅な振幅に終始。NYタイムに8月新築住宅販売件数の発表を控えていることもあって様子見ムードが支配的だった。
 
ユーロドルは売りが先行した。ドラギECB総裁の「金融政策は長期にわたって緩和的な状態が続く」、「ユーロ圏を守るためにやれることは何でもやる」などの発言が伝わり、1.2839ドルまで日通しのレンジ下限を広げた。ただ、その後は1.2864ドルまで買い戻されて高値を更新するなど狭い値幅で上下。発表された独9月Ifo景況感指数は104.7と5カ月連続で低下。先行きの期待指数は2012年12月以来の水準まで低下するなど総じて弱い内容だったがユーロ売りの反応はわずかだった。ユーロ円は139円半ばを中心に対ドルの動向につられながらも一進一退。
 
ポンドドルは1.64ドル、ポンド円は178円を挟んだ推移。スコットランドの独立投票を終え、金融政策面に焦点が移っていくことが想定されるがまだ動き出しは鈍い。豪ドル/ドルは0.8897ドル、NZドル/ドルは0.8093ドルまで朝方に上値を拡大。上海総合指数が引けにかけて上げ幅を広げ、終値ベースで年初来高値を更新したことで買い安心感が生じた。豪ドル円は96.60円まで高値を塗り替え、NZドル円も87円後半まで持ち直す場面もあったが、その後はやや伸び悩んだ。