ロンドン市場 午前概況 住民投票控え、ポンド売りが目立つ

2014年09月16日 20:33

ロンドンタイム午前の為替相場では、ポンド売りが目立つ動きとなった。先週のポンドは、カーニーBOE総裁が利上げの必要なポイントに近付いているとの認識を示したことを背景にやや買い戻しが進んだが、18日の独立の是非を問うスコットランド住民投票が近づく中で、リスク回避のポンド売りが再燃。ポンドドルは1.6162ドル、ポンド円は172.99円までレンジ下限を拡大し、ユーロポンドでもユーロ買い・ポンド売りが優勢となった。この日発表された英物価指標は強弱まちまちも、ほぼ市場予想通りの結果で、市場の視線が住民投票に向いていることもあり、反応は限られた。
 
ユーロドルは1.2922ドルまで下押す場面もあったが、本日から始まる米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え調整が優勢となる中、1.2967ドルまで切り返すなど方向感は鈍い。ユーロ円も138.54円を安値に138円後半で小動き。独ZEW景気期待指数は市場予想を上回ったものの、9カ月連続で低下し、同現況指数は市場予想以上に低下した。ウクライナ情勢の混迷を背景に、ユーロ圏のZEW景気期待指数も一段と弱まったが、反応は小幅にとどまった。ドル円は107.34円まで高値更新後は107円付近に押し戻された。欧州の主要株価が軒並み売り先行となり、米10年債利回りが2.56%割れの水準まで低下基調を強めたこともドル円の重しとなった。
 
オセアニア通貨は上値が重い。中国景気減速やさえない商品相場の動きも嫌気されて、豪ドル/ドルは0.8989ドルまで下押したが、ドル買いが緩み0.90ドル前半に水準を戻した。豪ドル円は96.37円まで弱含んだ。また、NZドル/ドルは0.81ドル後半、NZドル円は87円前半で小幅に上下。
 
 
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