ロンドン市場 午前概況 リスク回避姿勢が後退し円売り優勢、方向感は限定

2014年12月22日 20:28

ロンドン午前は、ここもとのリスク回避の象徴である原油先物やロシア・ルーブルが先週末の海外市場と同様に底堅さを示し、欧州株もプラス圏で推移。為替市場ではリスク回避姿勢が後退し、円売りが優勢となった。
 
ユーロ円が147.05円、ポンド円が187.56円とともに15日以来の高値、スイスフラン(CHF)円が122.20円まで上昇するなどリスク選好の円売りが意識され、クロス円は上昇。NZドル円が93.06円、加ドル円は103.48円とともに11日以来の高値、豪ドル円が97.69円まで上昇するなど、資源国通貨も底堅かった。
 
ドル円もクロス円の円売りに引っ張られ水準を上げ、早朝にいったん頭打ちとなった119.66円を抜け弾みをつけ、119.90円まで上値を伸ばした。米10年債利回りが2.15%付近から2.17%付近へ水準を回復したことを受け、一時ドル買いが強まったことも支援となった。
 
対ドルでは各通貨買いが先行も、次第にまちまちの動きに。リスク選好地合いのなか当初はドルが弱含み、クロス円とともに各通貨は対ドルで上昇。しかし米長期金利の水準回復を背景にドル買いも一時強まり、その後は各通貨まちまち。ユーロドルは1.2273ドルまで上昇、ポンドドルも1.5665ドルまで上昇したものの、ポンドドルは対ユーロでのポンド売りを手掛かりに1.56ドル前半へ下押した。NZドル/ドルは0.7771ドル、豪ドル/ドルは0.8173ドルまで上昇したが、豪ドル/ドルだけ0.81ドル半ばへ下押すなどオセアニア通貨もまちまちだった。クリスマス休暇入りした海外勢も多いようで、強い方向感が出にくくなっている面があるようだ。