ロンドン市場 午前概況 リスク回避で円が一段高、ユーロ円は135円割れ

2014年10月16日 21:55

ロンドン午前の為替市場は円買いが再燃。世界的な景気減速に対する根強い警戒心から、リスク回避の流れが強まる格好となった。関連市場では、高寄りした欧州株が下げに転じ、米10年債利回りが2.0%割れまで押し戻されたほか、ギリシャ10年債利回りが2月以来となる8%台へ上昇。南欧諸国の国債利回りと独債利回り格差が拡大するなど、投資家センチメントの悪化が進んだ。
 
ドル円は、日経225先物が夜間取引で300円超下落するなか105.53円までレンジ下限を拡大。クロス円も弱含みで、ユーロ円は昨年11月20日以来の安値となる134.15円まで下値を伸ばしたほか、豪ドル円は3月18日以来の92円の大台割れとなる91.76円まで下落幅を広げた。その他、ポンド円が168.47円、スイスフラン円が111.23円、NZドルが83.37円、加ドル円が92.91円まで下落した。
 
クロス円の下落に引っ張られて、各通貨は対ドルでもさえない展開に。昨日の大幅上昇の反動や、ギリシャ債の下落、さらにはスペイン債入札が目標額上限にとどかなかったことなども加わって、ユーロドルは1.2705ドルまでレンジ下限を塗り替えた。0.8000ドルの大台回復にあと一歩のところまで迫っていたNZドル/ドルも、0.79ドル前半へ押し戻された。
 
また、本日発表されたユーロ圏9月消費者物価指数(HICP)・確報値は速報値から横ばいの前年比+0.3%となった。市場予想通りの結果だったことから、市場の反応は限定的だった。
 
 
 
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