ロンドン市場 午前概況 リスク回避でドル円は2/5来安値101.10円

2014年05月19日 19:56

ロンドン午前は欧州株安や日経平均先物が夜間取引で下落幅を広げたことから、リスク回避の円買いが進んだ。ドル円は強弱の節目として注視される200日移動平均線を巡る攻防。結局、101.23円前後に位置した同線を下回り、2月5日以来の安値101.10円まで下落幅を広げている。
 他通貨もクロス円を中心にリスク回避の動きが優勢だった。ユーロ円は2月12日安値に並ぶ138.67円、ポンド円は170.03円まで下落幅を広げた。リスク回避通貨のスイスフラン(CHF)も、対ドルでは0.89CHF前半レンジを維持したものの、対円では一時113.42円まで水準を下げた。資源国通貨も対円で下落。豪ドル円は94.58円、NZドル円は87.38円、加ドル円は93.15円まで売られた。
 対ドルでは各通貨とも方向感が定まらなかった。クロス円の下落に引っ張られながらも下げ渋った。ポンドドルは、米ファイザーによる買収提案を英アストラゼネカが拒否したことによるポンド売りを先行させたが、1.6806ドルまでのじり安の範囲。ユーロドルも1.37ドル前半レンジで上下した。資源国通貨も豪ドル/ドルが0.93ドル半ば、NZドル/ドルが0.86ドル半ば、ドル/加ドルが1.08加ドルの限られた値幅で動意。ドルが対円で下落基調を強めたことが、各通貨の対ドルでの支えとなったようだ。