ロンドン市場 午前概況 リスクオフムード後退で円がじり安

2014年08月18日 19:49

ロンドン午前は円がじり安。週末にウクライナやイラク関連で緊張状態が高まるような報道がなかったため、先週末の海外市場でみられたリスク回避的な動きに修正が入った。欧州の主要株価指数はほぼ全面高。独DAX指数は一時1.5%程度反発し、先週末の下げをほぼ埋めきる水準まで買い戻されている。ダウ先物や大阪225先物も底堅く推移し、為替市場ではドル円やクロス円への買いが優勢。ドル円は102.50円、ユーロ円は137.25円、ポンド円は171.52円までレンジ上限を拡大。ポンド円は週末にカーニーBOE総裁が英紙サンデー・タイムズのインタビューで、「利上げ前に実質賃金が上昇することを待つ必要はない」との見解を示したことで、ポンド自体に週明けから買いが強まっていたことも下支え。先週末の高値を上回った。また、豪ドル円は95.52円、加ドル円は94.18円まで日通しの高値を塗り替えた。
 
対ドルではユーロドルが1.33ドル後半で横ばい。株高や、基調前ベースで予想を上回る黒字となったユーロ圏貿易収支への反応は乏しかった。独連銀は公表した月報で、「独経済見通しの見晴らしは不良」、「ユーロ圏の景気回復は期待より弱い」、「ユーロ圏信頼感の低下はロシア制裁が影響」などの見解を示している。ポンドドルは1.67ドル前半で底堅く推移。ただ、BOE総裁の発言をはやしたポンド買いは一巡している。豪ドル/ドルは0.93ドル前半、NZドル/ドルは0.84ドル後半、ドル/加ドルは1.08加ドル後半を中心に小幅な振幅だった。
 
 
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