ロンドン市場 午前概況 ユーロ軟調、関係者のユーロ高けん制発言続く

2014年04月14日 20:42

ロンドン午前の為替相場では、ユーロが軟調。ユーロドルは1.3863ドルまで持ち直す場面もあったが、1.3816ドルまでレンジ下限を広げたほか、ユーロ円は140.90円を高値に140円半ばまで押し戻された。先週末にドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁のユーロ高が一段と進むようであれば、追加緩和策を実施することになると発言したことに続き、本日もノワイエ仏中銀総裁の「強いユーロがインフレ率を0.5%押し下げ」、サパン仏財務相の「ユーロ相場は異常なほど強い」とのユーロ高へのけん制発言が伝わったのが背景。また、NZドルも弱含んだ。豪ドル/NZドルが2月20日以来のNZドル安水準まで豪ドル買い・NZドル売りが進んだことも重しとなり、NZドル/ドルは0.8631ドル、NZドル円は87.75円まで下押した。豪ドルは底堅い動きも動意は限られて、豪ドル/ドルは0.94ドル前後で小幅上下し、豪ドル円は95.71円までわずかに上値を伸ばした。
 大阪225先物がしっかりと推移し、米長期債利回りがマイナス圏からプラス転換したことをサポート要因に、ドル円は101.76円まで強含んだが、上値の重い動きは変わっていない。ウクライナへの懸念は継続されており、主要欧州株も軒並み軟調推移となったことも、ドル円の戻りを鈍くした。ポンドドルは1.67ドル前半、ポンド円は170円前後の狭いレンジ内での推移にとどまった。