ロンドン市場 午前概況 ユーロ軟調、ドル円は119円半ば

2014年12月03日 21:06

ロンドンタイム午前の為替相場では、ユーロの軟調が目立った。明日に欧州中央銀行(ECB)理事会やドラギECB総裁の記者会見を控え、ユーロはじり安。明日の理事会では、金融政策を据え置く公算が大きいが、デフレ懸念の高まりを背景に声明で緩和スタンスを強化する可能性もある。ドル高基調が続く中、スイス系の大手金融機関がユーロの見通しレンジを引き下げたことが伝わったことも背景に、ユーロドルは1.2322ドルまで年初来安値を更新し、ユーロ円も147.08円まで弱含んだ。また、11月のサービス業PMIが発表され、独は速報値と一致したが、ユーロ圏全域と仏は速報値から鈍化し、スペインもさえない結果となったことも、ユーロの重しとなった。
 
ポンドは小じっかり。ユーロポンドでユーロ売り・ポンド買いが続いたことや、予想比強めの英11月サービス業PMIを支えに、ポンドドルは1.5620ドルから1.5669ドルまで反発し、ポンド円は187.07円まで年初来高値を更新した。資源国通貨はまちまち。豪ドル/NZドルでの豪ドル買い・NZドル売りの動きを受けて、豪ドル/ドルは0.84ドル前半、豪ドル円は100円半ばに持ち直した一方で、NZドル/ドルは0.7764ドル、NZドル円は92.66円まで安値を更新した。また加ドルは、時間外取引でNY原油先物が上昇気味に推移していることも支えに買い戻しがやや優勢となり、ドル/加ドルは1.1374加ドル、加ドル円は105.03円まで加ドル高が進んだ。
 
ドル円は小動きながら堅調地合いを維持し、119.48円まで年初来高値を塗り替えた。