ロンドン市場 午前概況 ユーロ軟調、ギリシャ問題や独景況指標を嫌気

2015年02月23日 20:22

ロンドンタイム午前の為替相場でユーロは軟調な動き。主要通貨に対しドルが堅調な動きとなる中、予想比弱めの独景況指数も嫌気された。独2月Ifo景況指数は、現況・先行きともに前月を上回ったものの、市場予想には届かなかった。また、ギリシャ支援問題も引き続きユーロの重し。ギリシャ救済措置の延長に関して先週末に合意に至り、ギリシャ政府は融資条件となる改革案を本日中に提出する見通しとなっている。ただ、同国の政府報道官からは「ギリシャ政府は現行の救済プログラムを拒否した」、「次の4カ月が非常に重要」、「タフな交渉は始まったばかり」などの発言が伝わるなど、今後の協議への不安は解消されていない。ユーロドルは1.1299ドル、ユーロ円は134.73円まで下値を広げた。
 
特段の材料は見当たらないが、ドルが主要通貨に対し堅調な動き。明日のイエレンFRB議長の議会証言を控え思惑的な買いも入った可能性はある。豪ドル/ドルは0.7781ドル、NZドル/ドルは0.7487ドル、ドル/加ドルは1.2594加ドルまでドル高・資源国通貨安が進んだ。また、スイス国立銀行(SNB)による自国通貨売り介入への警戒感もある中、ドル/スイスフラン(CHF)は0.9514CHFまでドル高・CHF安が進んだ。ポンドドルはユーロポンドでのユーロ売り・ポンド買いを下支えに、1.5366ドルまでの小幅安にとどまった。
 
クロス円も重い動きで、豪ドル円は92.79円、NZドル円は89.27円、CHF円は125.33円まで安値を更新し、ポンド円は183円前半、加ドル円は94円後半で伸び悩んだ。ドル円は米長期債利回りがプラス圏に持ち直した動きも支えとなったが、クロス円の下落が上値を圧迫し高値は119.35円止まり。