ロンドン市場 午前概況 ユーロ続落 ポンドは英雇用データ受け伸び悩む

2014年07月16日 19:50

ロンドン午前はユーロが続落。イエレンFRB議長が前日の議会証言で米国の労働市場や景況感の改善に強い自信をのぞかせたことで、来年度中からの段階的な利上げ開始を市場は再確認する結果となった。英国ではインフレの持ち直しなどを受け年内の引き締めが再び視野に入るなど米英で緩和的な金融政策からの出口が意識されるなか、大規模な量的緩和策の実施が見込まれているユーロ圏とのコントラストが改めて浮き彫りとなる展開。ユーロドルは1.3530ドルまで下値を広げ、マイナス預金金利や長期オペの導入を決めた、6月5日のECB理事会後につけた1.3503ドルを射程圏内に捉える軟調な推移となった。ユーロ円も137.63円まで下落。欧州株式市場は反発し、主要な株価指数はおおむね1%を超える上昇を示現したが材料視されていない。
 
かたや、ポンドドルは対ユーロでの上昇も後押しに序盤に1.7151ドルまで買いを先行させた。雇用指標の発表を控え、期待感も背景に上値を伸ばしたが、平均賃金の伸びが市場予想に届かなかったことが嫌気されて発表後に失速。1.7110ドル付近まで下ぶれる場面があったほか、ポンド円も174円半ばで頭打ち。6月失業率は3.1%、国際労働統計基準の3カ月平均失業率は6.5%と、ともに前月から0.1ポイント改善し市場予想と一致。失業者数は想定以上に減少していたがポジティブな反応は示せなかった。
 
そのほかは動意に乏しい展開。ドル円は101円半ばでもみ合いが継続。米長期金利の低下が一服し、朝方の101.64円を安値に下げ渋ったあとはユーロの下落を受けたドルの強含みに支えらたが上値も限定的。豪ドルは対ドルが0.93ドル半ば、対円が95円前後で下押しの流れを緩和させ、NZドル/ドルは0.87ドル近辺、NZドル円は88円半ばで模様眺め。
 
 
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