ロンドン市場 午前概況 ユーロ安・ポンド高 明暗分かれる経済データで

2014年07月15日 19:51

ロンドン午前はユーロ安・ポンド高。序盤はNYタイムに予定されているイエレンFRB議長の議会証言を控え、ドルに買い戻し方向で調整が入ったが長続きせず。その後はユーロ圏と英国の経済指標の強弱が明確だったことで、ユーロポンドを通じて欧州通貨に動きがあった。英6月消費者物価指数は前年比+1.9%と、前月の+1.5%や市場予想の+1.6%から上振れた。昨年までと打って変わり、年明け以降はCPIの鈍化傾向が続いていたが、BOEが目標とする2%の水準に回帰したことで金融政策の引き締め期待も盛り上がった。同時に発表された小売データも好調な結果となりポンドは買いが優勢に。かたや、独とユーロ圏の7月ZEW景気期待指数は市場予想や前月から総じて鈍化。ユーロポンドは一時0.7927ポンドまでユーロ安・ポンド高で推移し、ポンドドルを1.7150ドルまで押し上げた一方でユーロドルの下限を1.3587ドルまで拡大させた。対円もポンド円は174.17円まで上昇し、ユーロ円は137.99円まで軟化するなど対照的な動きとなった。そのほかでは豪ドル/ドルは0.9360ドルまで軟調に推移。RBA議事録はほぼ無風で通過したものの、スティーブンスRBA総裁が通貨高をけん制した先日の発言が意識されている可能性があるとの声が聞かれた。豪ドル円も95.07円まで日通しの安値を更新した。
 
ドル円は101円半ばでもみ合い。ユーロ円の下押しにつれて101.52円までわずかに安値を塗り替える場面があったが値動きは限定的。日銀会合後の黒田総裁の会見では、質疑応答の際に「消費者物価、1%を割り込む可能性はないと想定」などとし、目標達成に自信のあることが強調された。ただ、それ以外はこれまでの会見や発言内容との違いを見つけることが困難なほど代わり映えしないイベントとなった。
 
 
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