ロンドン市場 午前概況 ユーロ売り入るが底割れは回避、独CPI確認へ

2014年06月02日 19:57

ロンドン午前はユーロが下落。この後発表される独消費者物価指数(CPI)に先立って独各州のCPIが発表され、一段と鈍化する州が多かった。独ザクソニー州のCPIは前年比+0.8%となり、2010年2月の+0.5%に次ぐ低水準を記録。欧州各国の製造業PMIも弱く、ユーロを圧迫した。欧州中央銀行(ECB)が今週の理事会でマイナス金利政策を含めた利下げを行うという心証が強まった。ただ、先週からユーロは1.35ドル後半でサポートされており、本日も今のところは同様の展開に。ECBの追加緩和はある程度織り込んだ印象も。
 ポンドは市場予想と一致した英製造業PMIの発表前から動意付いたが、往って来いとなっており、方向感は限定的。
 オセアニア通貨は軟調。東京タイムから豪ドル売りの流れがあったなか、対ユーロのドル高がさらに重しとなった。
 ドル円は102円ちょうど付近でもみ合い。米長期債利回りの底堅い動きや大阪225先物の堅調さがサポートとなっているものの、連動性は薄い。大阪225先物は大台の1万5000円を一時回復している。
 
 ユーロドルは1.3594ドルまで下落。ユーロ円は138.70円付近まで伸び悩んだ。ポンドに対してもユーロ売りが優勢。ポンドドルは英製造業PMIの発表前に1.6725ドルまで下振れたが、その後は1.67ドル半ばへ切り返している。ポンド円も一時的に下押した後は、171円ちょうど付近へと水準を切り上げた。
 豪ドル/ドルは0.9243ドル、豪ドル円は94.29円へと下落。東京タイムから豪ドル売りの流れが続いている。豪ドルにつれてNZドルも対円・対ドルで重かった。明日、豪準備銀行(RBA)は政策金利を据え置く見通し。声明文の変更は微調整にとどまる可能性が高い。
 ドル円は102円ちょうどを挟んで上下。ユーロ中心の相場展開で、欧州勢参入後のドル円の値幅は10銭程度だった。