ロンドン市場 午前概況 ユーロ圏・主要国のGDPは無風で通過

2014年08月14日 20:30

ロンドンタイム午前の為替相場では、ややドル売りが優勢となった。この日発表されたユーロ圏4-6月期GDPは前期比で市場予想の+0.1%に対し、±0.0%となり、前年比では市場予想通りの+0.7%となった。仏・独のGDPもわずかに市場予想を下回った。ただ、ウクライナ情勢などの地政学リスクを背景とした下押しは織り込み済みで、ユーロの反応は鈍く、ほぼ無風で通過。ユーロドルは1.3348ドルを安値にドル全面安の流れを受けて1.3397ドルまで買い戻された。ユーロ円は137円前後で動意は限定的。
 
東京タイムで戻し気味に推移していた米10年債利回りが欧州タイムに入ると、昨日の安値水準を下回る2.40%付近まで低下したことを受けて、ドル売りがやや優勢に。豪ドル/ドルは0.9325ドル、NZドル/ドルは0.8509ドル、ドル/加ドルは1.0887加ドルまでドル安が進み、ドル円は102.32円まで安値を更新。クロス円は、ドル円の下落と主要通貨の対ドルでの上昇に挟まれて動意は鈍いものの小じっかり。豪ドル円は95.47円、NZドル円は87.11円、加ドル円は94.07円までわずかに高値を更新した。
 
一方のポンドは昨日の英四半期インフレ報告を受けた軟調地合いが継続。ポンドドルは4月15日以来の安値水準となる1.6658ドルまで下押し、ポンド円も170.66円まで下げ幅を拡大した。