ロンドン市場 午前概況 ユーロ上昇 ECB理事会は据え置きが濃厚

2014年05月08日 20:22

ロンドンタイム午前はユーロが上昇した。この後、日本時間20時45分に欧州中央銀行(ECB)の政策発表、同21時30分からドラギ総裁の会見を控えるなか、対ドルは1.3950ドル、対円は142.02円まで上値を伸ばした。ユーロドルは6日につけた直近高値1.3952ドルに接近した。ECB理事会では、現行の金融政策が据え置かれる見通し。レンジを上方向に移動させたユーロの水準に対し、総裁が通貨高けん制を強める可能性はあり警戒感は残る。ただ、口先介入の効果は徐々にはく落しており、行動を伴わないことで下方向への懸念は薄れている。ユーロは対ポンドでも0.8220ポンド前後までユーロ高で推移した。
 ユーロ上昇を受けて、他通貨も全体的にドルに対して底堅く推移した。豪・中国の経済指標で安心感を得た豪ドル/ドルは0.9394ドルまで高値を更新。ポンドドルは1.6970ドルまで小幅高で推移し、NZドル/ドルは対豪ドルでのNZドル安に上値を圧迫されながらも0.86ドル半ばで底堅かった。クロス円も豪ドル円が一時95.66円まで対ドルに連れ高となったほか、ポンド円やNZドル円も東京タイム終盤につけた安値から離れた。ドル円は米長期金利が2.63%前後まで上昇幅を広げるなかにあって、ドル安を受けて101円後半でさえない推移を継続させた。