ロンドン市場 午前概況 ユーロドルは反落の動き、先週末で戻りは頭打ちに
2014年09月15日 20:10
週明けのロンドン市場ではユーロ売りが優勢。ユーロドルは先週末高値1.2980ドルで、1.29ドル後半の抵抗感を確認したことで再び売りが優勢に。EUがロシアに対する追加制裁を発動し、ロシアからの報復制裁が警戒されることもユーロの重し。経済制裁の応酬が続くなか、ユーロ圏経済のマイナス成長が現実味を帯びている。今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)でハト派な金融政策スタンスのシフトが期待されていることで、ドル高圧力も継続した。
ユーロ円は138.49円まで水準を切り下げた。ポンドや加ドル、NZドルに対してもユーロは軟調に推移。週明けの取引でギャップアップして始まったユーロ/豪ドルでもユーロ高・豪ドル安が巻き戻された。
中国の景気減速懸念が一段と強まり3月以来の安値を更新した豪ドル/ドルは、0.8984ドルの安値から0.9027ドルまで下げ幅を削っている。
ポンドドルは1.62ドル前半から後半で上下。スコットランドで独立を問う住民投票が今週行われるなかで模様眺めだった。独立賛成派と反対派の勢力が拮抗し、結果を見極めるまで動きづらくなっている。
ドル円は107円前半でもみ合い。時間足では先週末からボックスを形成し、上値を見据えた流れが継続しているが、週半ば以降の重要イベントを控えて積極的な売買は見送られている。
ユーロ中心に展開したなか、クロス円全般の方向感は揃わず。豪ドル円は96円後半まで下げ幅を縮めたほか、ポンド円は174円前半でもみ合い。