ロンドン市場 午前概況 ユーロは連日大幅続落、ユーロ主導でドル高・円高

2015年01月23日 20:00

ロンドンタイム午前の為替相場ではユーロが大幅続落。昨日の、欧州中央銀行(ECB)による量的緩和(QE)導入を受けた流れが継続し、ユーロは連日で大幅安。関連市場でもQE導入の余韻が残り、欧州主要株価指数は続伸し、域内各国の長期債利回りは低下傾向が継続。大きなイベントを一つ通過したものの、25日のギリシャ総選挙への警戒感もユーロの上値を圧迫。モスコビシ欧州委員は、「ユーロは決して安すぎる水準ではない」との見解を示した。
 
ユーロドルは1.13ドルを割り込むと、ストップロスの売りも巻き込んで下げ足を速め1.1220ドルまで2003年9月以来の安値を更新した。ユーロ円も132.75円まで下押し、2013年11月11日以来の安値をつけた。ユーロ圏1月総合PMIは52.2と昨年8月以来の水準を回復するなど景況感の鈍化に下げ止まりの兆しも見られたほか、主要国のPMIは強弱まちまちだがおおむね予想通りの結果となり、反応は見られなかった。
 
ユーロ主導でドルが全面高。ポンドドルは1.4958ドルまで下押したが、英12月小売売上高(自動車燃料含む)がマイナス予想に反して前月比+0.4%となったことも支えに下げ渋る展開に。資源国通貨も全面安。豪ドル/ドルは0.7950ドル、NZドル/ドルは0.7467ドル、ドル/加ドルは1.2417加ドルまでドル買いが進んだ。ドル円は118.10円まで下押し後はドル全面高の流れを受けて118円半ばに水準を切り返すなど、方向感は鈍く小動き。クロス円は軟調推移が継続し、ポンド円は176.79円、豪ドル円は93.96円、NZドル円は88.33円、加ドル円は95.21円まで弱含んだ。