ロンドン市場 午前概況 ユーロは年初来安値に接近、ウクライナ問題で

2014年07月22日 20:15

ロンドン午前の為替市場では、昨日と同様に欧州通貨が売られた。ユーロドルは1.3478ドルまで下落し、年初来安値である1.3477ドルとほぼ並んだ。内容次第だが、ロシアに対する追加制裁がぜい弱な欧州経済に悪影響を及ぼすと警戒されている。ユーロ円は136.82円まで下げた。ユーロはポンドや資源国通貨に対しても下落し、全面安となっている。
 
マレーシア航空機が撃墜された後もウクライナ東部では紛争が続いており、ウクライナの当局者によるとロシアによる兵力増強が依然として続いているようだ。全く状況は変わっていない。ただ、本日の欧州株式市場や米長期債利回りは上昇しており、リスク回避色はみられない。大国同士による大規模な武力衝突は想定されておらず、金融市場のごく一部のテーマとして収れんしてきているようだ。
 
ポンドドルはユーロドルにつれて1.7059ドルまで下落。明日は英金融政策委員会(MPC)議事録の公表が予定されており、票割れに焦点が集まっている。タカ派寄りと認識されているマカファティー氏やウィール氏の投票結果が波乱を呼ぶ可能性も。
 
オセアニア通貨は、豪ドル買い・NZドル売りが引き続き優勢。豪ドル/ドルは0.9401ドルまで一時強含んだ。NZドル/ドルは0.8663ドルまで軟化。24日のNZ準備銀行(RBNZ)の声明に関心が向かっている。
 
ドル円は101.50円付近でしっかり。米長期債利回りが上昇し、ドル円をサポートしている。大阪225先物は小幅高で推移。
 
クロス円は高安まちまち。各通貨の動向によって値動きが分かれている。ポンド円は173円前半、豪ドル円は95円前半でしっかり。NZドル円は87.93円まで弱含んだ。