ロンドン市場 午前概況 ユーロに調整買い、ドル円は膠着相場継続

2015年01月19日 22:20

ロンドンタイム午前の為替相場では、ユーロの買い戻しがやや目立った。特段の手がかりは見当たらず、直近の大幅下落にやや調整が入ったもよう。先週末にユーロドルが2003年10月以来の1.15ドル大台割れ水準まで下値を広げたことも、短期的には下値模索に達成感も強めている。ユーロドルは1.16ドル大台を回復すると、1.1629ドルまで上値を伸ばし、ユーロ円も136.37円まで高値を更新した。ただ、週半ばからの欧州中央銀行(ECB)理事会や、ギリシャ総選挙を控えたユーロの軟調地合いに変化はなく、戻り局面での売り圧力は強い。ユーロ高に連動し、ポンドドルは1.5179ドルまで小幅高となり、ポンド円は177円後半に水準を切り返した。
 
ドル円は117円前半でのもみ合い相場が継続。明日から明後日にかけて日銀金融政策決定会合が開催される。金融政策の据え置きが見込まれるも、現行の物価目標達成のためには今後もさらなる追加緩和が不可避な状況が続いている。資源国通貨は動意薄。豪ドル/ドルは0.82ドル近辺、NZドル/ドルは0.77ドル後半、ドル/加ドルは1.19加ドル後半でもみ合い。対円でも方向感が鈍く、豪ドル円は96円前半、NZドル円は91円前半、加ドル円は98円近辺で、小幅の上下動。