ロンドン市場 午前概況 ユーロに巻き戻しの買い、リスク回避姿勢が後退

2015年01月26日 20:38

ロンドン午前は、ギリシャ総選挙で反緊縮財政を掲げる最大野党の急進左派連合(SYRIZA)が大躍進したことによるリスク回避の流れは緩み、ユーロの買い戻しが進んだ。ユーロ円が上昇したほか、リスク回避姿勢の後退による円売りも優勢となった。
 
ユーロドルは1.1262ドル、ユーロ円も一時133.31円まで上昇。独1月Ifo景況感指数は106.7と市場予想の106.5を上回り、昨年7月以来の水準へ改善。また、現況指数も同年同月以来の水準となった。ただ、ロンドンタイム以降、ユーロ買い戻しが進んでいた影響もあって、結果を受けてユーロは一段高には至っていない。買い戻し一巡後は、ユーロドルが1.12ドル前半、ユーロ円は132円後半まで下押した。
 
ユーロ円以外でも円売り優勢で、ドル円は米長期金利の1.8%付近への持ち直しも手伝って118.40円まで上昇。ポンド円も一時177.84円、豪ドル円は93.67円、NZドル円は88.29円、加ドル円は95.03円まで水準を上げた。しかしユーロ円と同様に、戻り一巡後はやや押し戻されている。
 
オセアニア通貨は対ドルでも底堅く、豪ドル/ドルは0.7931ドル、NZドル/ドルは0.7469ドルまで上昇。他通貨は底堅かった対ユーロでの売りなどが重しとなったようで頭打ち気味で、ポンドドルは1.5045ドル、ドル/加ドルは1.24加ドル前半を対ドルでの加ドル高上限に伸び悩んだ。
 
スイスフラン(CHF)は売られ、ユーロCHFは1.00CHF目前、ドルCHFは0.8900CHF、CHF円は132円後半までCHF安推移となった。