ロンドン市場 午前概況 ユーロじり高 ドル円は前日高値に迫る

2014年04月01日 21:47

ロンドン午前はユーロがじり高。この日発表された一連の経済指標では、域内随一の経済大国である独の3月製造業PMI・確報値が速報値をわずかに下回った以外は総じて底堅い内容となった。伊・仏・スペインの同PMIには改善傾向が確認され、ユーロ圏2月失業率は12.0%から11.9%へ修正された前回から横ばいに。独3月失業率も予想や前月の6.8%を下回る6.7%となった。ユーロドルはプラス圏を維持して推移する欧州株の動向も支えに1.3802ドルまで上昇。ユーロ円は142.64円まで日通しの高値を塗り替えた。英3月製造業PMIの下振れを背景にユーロポンドでユーロが上昇したことも支えとなった。ポンドドルは英PMIの改善鈍化を嫌って1.6639ドルまで下落。ポンド円は172.31円を日通しの高値に一時171.90円近辺まで失速した。
 他通貨はまちまち。豪ドル/ドルは豪準備銀行(RBA)理事会後の利益確定の売りが引き続き重しとなって0.9238ドルまで水準を切り下げた。一方でNZドル/ドルは一時0.8702ドルまでレンジ上限を拡大させて2011年8月以来の0.87ドル台を示現。豪ドル円は95円後半で戻りが抑えられ、NZドル円は89.93円と2007年11月以来の90円台回復に向けて底堅い推移を見せた。ドル円は時間外の米長期金利が2.75%付近まで上昇したことや、ユーロ円の動向に連れて103.40円まで買われ前日高値103.44円に迫った。