ロンドン市場 午前概況 ポンド高、英製薬大手の買収計画で
2014年04月28日 19:54
ロンドン午前は欧州通貨が堅調に推移した。米製薬大手ファイザーが同業の英アストラゼネカに買収計画を提示したことを確認したことがポンド高の背景。買収協議は1月に打ち切られているものの、協議再開を目指すもよう。買収計画は1000億ドル規模と巨額。ユーロドルの上昇について、ユーロ圏の金融システム内の過剰流動性が減少したことがきっかけになったという見方はあるがはっきりしない。月末絡みの単発的なフローの可能性も。
対ドルで資源国通貨に買いが入る場面はあったが、対主要通貨でのユーロ買いが根強く、資源国通貨は伸び悩み。
円相場は売り優勢。ウクライナ情勢の緊迫感が円買い要因として意識されているが、欧州株式市場や大証225先物の動きに懸念は限定的。ユーロ円やポンド円が堅調だったことはドル円の支援要因。
ユーロドルは1.3880ドル、ポンドドルは1.6854ドルまで上昇。ポンドドルは2009年11月以来の高値を更新している。
豪ドル/ドルは0.9317ドルまで上昇後、0.93ドル割れへと失速。NZドル/ドルは強含む場面もあったが、0.8556ドルまで下押している。
ドル円は102.38円まで小高く推移。ユーロ円が142.05円まで上昇し、4月4日以来の高値をつけたことが支援要因。ポンド円は172.51円まで買われた。豪ドル円は95.24円、加ドル円は92.90円まで堅調に推移。