ロンドン市場 午前概況 ポンドに売り、BOE総裁発言が背景

2014年06月24日 20:10

ロンドン午前はポンドが軟調。カーニーBOE総裁は「利上げ前により多くのたるみを吸収する余地ある」とし、「最初の利上げ時期は経済データに依存している」との見解を示した。6月13日に総裁の「BOEは市場の予想より早期に利上げを開始する可能性も」との発言を受けて直近のポンド高が進んだこともあり、市場は利上げに前向きな発言を期待した向きもあった。総裁の発言が伝わるとポンドは失望売りが優勢に。ポンドドルは1.70ドル大台を割り込み、1.6974ドルまで下押し、ポンド円も172.94円まで弱含んだ。ビーンBOE副総裁は「引き締めを決定する時期にはまだ到達してない」とし、マイルズ英MPC委員も「英国のたるみはまだかなりの程度」と示唆。早期利上げに慎重姿勢を示したこともポンドの重しとなった。一方のユーロは小じっかり。独6月Ifo景況指数は市場予想や前月を下回る弱い結果となり、ユーロはやや上値が重くなる場面もあったが、ユーロポンドでのユーロの買い戻しにも支えられて、ユーロドルは1.3628ドル、ユーロ円は138.93円まで上値を伸ばした。
 また、ドル円は101円後半を中心に小動きが継続。欧州序盤に欧州株高も好感し102.02円まで買いが先行するも、米長期債利回りの低下やポンド円の下落を受けて101円後半に押し戻された。臨時閣議で「骨太の方針」、改定成長戦略が決定され、安部首相の記者会見内容が伝わったが、サプライズに欠けたこともあり、為替相場はほとんど反応を示さなかった。オセアニア通貨は小幅ながら売りが優勢。対ユーロでの売りも重しとなり、豪ドル/ドルは0.9394ドル、豪ドル円は95.72円まで安値を更新した。また、NZドル/ドルは0.87ドル付近、NZドル円は88円後半で上値が重かった。
 
 
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