ロンドン市場 午前概況 ポンド、思惑実らず売り優勢に

2014年07月23日 20:06

ロンドン午前の為替市場では、ポンド買いが入った後、一転してポンド売りが優勢に。本日発表された7月9-10日分の英金融政策委員会(MPC)議事録では、全員一致で政策金利が据え置かれた。
 
英景気回復が堅調ななかで、票割れを期待した買いが先行したものの、思惑は実らなかった格好。英景気回復が利上げによって脱線するリスクは後退しているという指摘はあったが、それでも利上げ票を投じるMPCメンバーはいなかったわけであり、利上げはまだ早いという認識で一致している。キング前イングランド銀行(BOE)総裁の当時、英MPCでの票割れはありふれた結果で、思惑が入り込む余地が十分にあった。ただ、カーニーBOE総裁が就任してからは結束が堅くなっているのか、様変わりしている印象だ。
 
ポンドドルは1.7095ドルまで強含んだ後、1.7031ドルまで反落。モデル系のポンド売りが観測された。ポンド円は173.30円付近から172.64円まで下げた。
 
ユーロドルはウクライナ問題を背景としたユーロ売りが入り、1.3455ドルまで下押したものの、この水準でのユーロ買いは厚く、下値探りは小休止している。ユーロ円は136.41円まで下げた後、136.60円付近まで小戻し。
 
豪ドル/ドルは強い豪消費者物価指数が蒸し返され、0.9451ドルまで上げ幅を拡大。豪ドル円は95.84円まで上値を伸ばした。NZドル/ドルはNZ準備銀行(RBNZ)の政策金利・声明発表を控えたポジション調整で、0.8692ドルまで水準を切り上げた。
 
ドル円は上昇していた米長期債利回りが伸び悩み、101.32円まで下押したが動意は限定的。
 
 
XEMarkets 口座開設