ロンドン市場 午前概況 ポンド、インフレ報告受けて軟調

2014年11月12日 21:15

ロンドンタイム午前の為替相場ではポンドが弱含んだ。売りが先行したポンドは賃金の伸びを好感し買い戻しが優勢となったものの、四半期インフレ報告を受けて売りが強まった。インフレ報告前に発表された英雇用データでは、9月ILO失業率(3カ月)が前回から横ばいの6.0%で、市場予想の5.9%に届かなかったものの、週間賃金3カ月平均は前年比+1.0%となり、前回の同+0.7%や市場予想の同+0.8%を上回った。インフレ報告では、インフレ率は6カ月以内に1%を下回る水準に低下する可能性があるとし、ユーロ圏の景気見通しを背景に成長率見通しを下方修正した。早期利上げへの思惑は一段と後退し、ポンドドルは1.5847ドル、ポンド円は182.42円まで弱含んだ。
 
 ユーロドルは1.2498ドルまで買いが先行したが、昨日同様に1.25ドル台復帰には至らず失速し、一時1.2430ドルまで押し戻された。また、ユーロ円も143.37円まで調整下げが継続。9月のユーロ圏鉱工業生産は前月大幅に落ち込んだ反動から、市場予想並みの伸びに持ち直したが反応は限られた。
 
 一方で資源国通貨は堅調な動き。特段の材料は見当たらないがNZドルの上昇が目立ち、NZドル/ドルは0.7879ドル、NZドル円は90.78円まで2007年10月以来の高値を更新した。また、豪ドル/ドルは0.8727ドル、ドル/加ドルは1.1314加ドルまで資源国通貨高・ドル安が進んだほか、豪ドルは100円半ば、加ドル円は101円後半に水準を持ち直した。
 
 また、ドル円は115.10円を安値に下げ渋るも戻りは鈍く、115円前半で動意が鈍かった。
 
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