ロンドン市場 午前概況 ドル独歩高 ユーロドルは1.27ドル割れ

2014年09月25日 19:57

ロンドンタイム午前はドル高が続いたほか、ユーロが節目を割り込んで下げ幅を広げる展開。NZ準備銀行(RBNZ)による通貨高けん制がサプライズとなり、一貫して下落を続けていたNZドルの動向も尾を引き、各通貨が対ドルで下値を広げた。NZドル/ドルは昨年9月以来の安値となる0.7945ドルまで一段安。豪ドル/ドルは0.8792ドルまで下落し、2月以来の0.88ドル割れを示現した。ポンドドルは1.6277ドル、ドル/加ドルは1.1115加ドルまで対ドルで弱含むなどドルが対主要通貨で上げ幅を拡大させた。ユーロドルは昨年の下げ止まり水準だった1.27ドル半ばを割り込むと、ストップロスの売りや短期筋のロングの手仕舞いも交えながら1.2696ドルまで急落。2012年11月以来の安値を塗り替えた。ドラギECB総裁はこの日も講演で「必要なら他のツール使用する」と改めて表明。物価安定の責務に積極的に対応するとし、非伝統的手段の活用で委員会の意見は一致していると語った。
 
もっとも、米長期金利はロンドン序盤から低下傾向をたどり、金融政策の動向を反映しやすい同2年債利回りの動意は限定的。NZドルやユーロの下落を通じてドルが押し上げられた側面もあり、フローが一巡するとドル高にも若干の修正が持ち込まれている。ドルインデックスは一時85.485と、2010年7月以来の高水準をつけた。
 
ドル円はドル高地合いのなかで109.38円まで日通しのレンジ上限を拡大させた。ただ、クロス円が対ドルの下落を受けて上値が重かったことで、直近高値を前に伸び悩んでいる。ユーロ円は138.84円と17日以来の安値まで安値を更新。ポンド円は177.84円、豪ドル円は96.08円、NZドル円は86.87円、加ドル円は98.28円まで下値を広げた。
 
 
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