ロンドン市場 午前概況 ドル安・円安先行も続かず、フロー主導の小動き

2014年07月11日 19:50

ロンドンタイム午前の為替相場では円売り・ドル売りが先行するも、新規材料が乏しい中値幅は限られた。ロンドンタイム序盤に、昨日ポルトガル最大の銀行バンコ ・エスピリト・サントの健全性に対する懸念を背景に進んだ円高・ドル高に修正が入った。このバンコ ・エスピリト・サント問題が域内全体に拡大することはないとの見方から、リスク回避の動きは後退した。ただ、欧州金融危機再発の警戒感もくすぶる中、ドル円・クロス円の買いは続かず高値から押し戻されるなど、方向感なく短期筋のフロー主導での小動きにとどまった。ドル円は東京タイムの高値101.39円に接近する場面もあったが、上値を伸ばせず101.30円付近に戻してこう着相場が続き、101.22-101.39円の狭いレンジ内での推移にとどまった。欧州株が小反発し、続落への警戒感が緩んだこともあり、クロス円は小じっかり。ユーロ円は138.05円、ポンド円は173.81円、豪ドル円は95.30円、NZドル円は89.50円まで上値を伸ばした。
 
主要通貨は対ドルでもやや買いが優勢。ユーロドルは1.3625ドル、ポンドドルは1.7151ドル、豪ドル/ドルは0.9406ドル、NZドル/ドルは0.8833ドルまでレンジ上限を広げた。また、NYタイムで加雇用統計を発表を控え、加ドルも堅調な動きとなり、ドル/加ドルは1.0631加ドルまでドル安・加ドル高が進み、加ドル円は95.32円まで上昇した。
 
手がかりが少なく、週末要因も加わり、全体的の値動きは小幅にとどまった。