ロンドン市場 午前概況 ドル売り先行も一段の調整は進まず

2014年10月09日 19:32

ロンドンタイム午前は、前日来の流れを引き継いでドル売りが先行した。FOMC議事録も決定打となり、米金融政策に対する市場の見方はやや揺れ動いている。短期的な終着点が見えづらかった、最近のドル独歩高トレンドを巻き戻す材料にされ、ドルが対主要通貨で軟調となった。米10年債利回りは一時的ながら2.3%を割り込んで、昨年6月以来の低水準を示現した。欧州株は米株高につれて反発し、NY金先物は大幅に反発するなど他の金融市場は巻き戻しの動きに追われた。
 
ドル円は米金利の低下も重しに107.61円まで下落。昨日安値を割り込んで、9月17日以来の安値をつけた。ユーロドルは1.2791ドル、ポンドドルは1.6217ドル、豪ドル/ドルは0.8899ドル、NZドル/ドルは0.7974ドル、ドル/加ドルは1.1082加ドルまで対ドルで一段高となった。ただ、ドル売りは序盤でいったん落ち着いており、ドル円は108円手前まで持ち直す場面もあったほか、ユーロドルは21日移動平均線付近へ押し戻されるなど勢いは限定的だった。
 
クロス円ではユーロ円が137.29円、ポンド円が174.04円、加ドル円が97.02円までドル円につれ安した後、対ドルの底堅さやドル円の下げ一服でそれぞれ反発。豪ドル円は95.84円まで高値を更新し、NZドル円は95円半ばで下げ渋った。
 
 
 
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