ロンドン市場 午前概況 ドル円120円台回復、取引は盛り上がりに欠ける

2015年03月05日 20:41

ロンドン午前は円がじり安。欧州中央銀行(ECB)理事会を控える中で様子見ムードは強かったが、ドル円が米長期金利の上昇に連れて上値を伸ばしたことで、円売りが優勢となった。ただ、イベントを控え積極的に取引する感じでもなく、全体的には盛り上がりに欠けた。
 
ドル円は、米長期金利が2.13%付近へもち直したことを受け、120.20円までレンジ上限を拡大。クロス円も安値から切り返す格好に。ユーロ円は、早朝に132.17円まで下押しした後に132.88円の本日高値を塗り替えたほか、ポンド円は183.38円、加ドル円は96.83円までレンジ上限を拡大した。
 
他通貨は対ドルで上値が重かった。ユーロドルは、序盤に下値を試す動きが活発化し、1.1026ドルと2003年9月以来の安値を塗り替えた。売り一巡後は、大台割れを回避したことから1.10ドル半ばまで戻したが、ECB理事会を控えて戻りは鈍かった。
 
NZドルやスイスフラン(CHF)も軟調。NZドル/ドルは0.7513ドル、ドルCHFは0.9697CHFまでドル高・他通貨安が進んだ。NZドルは、NZ準備銀行の新たな不動産投資規制をめぐる思惑が引き続き上値を圧迫したほか、CHFは1月15日にスイス国立銀行が対ユーロでの上限を撤廃して以降の安値を示現した。NZドル円は90.08円、CHF円は123.60円まで下押しする場面があった。
 
 
 
XEMarkets 口座開設