ロンドン市場 午前概況 ドル円118円半ばで頭打ち、各通貨まちまち

2015年01月20日 21:47

ロンドンタイム午前の為替相場では方向感が出ず、各通貨はまちまちの動き。週後半の欧州中央銀行(ECB)理事会やギリシャ総選挙を控え、様子見ムードも強い。ドル円は東京タイムの流れを引き継ぎ、買いが先行するも118円半ばで頭打ち。日足一目均衡表・雲の上限や、年初の高値を起点とした短期下降トレンドラインに到達する118.54円をこの日の高値に失速した。米10年債利回りが1.80%割れ水準まで低下基調を強めたことも上値を圧迫した。
 
相場全体の動きが鈍い中、ポンド買いがやや目立った。ユーロポンドでのユーロ売り・ポンド買いを支えに、ポンドドルは1.5165ドルまで上値を伸ばし、ポンド円も179.53円まで一段高。ユーロドルはショートカバーも入り底堅い動きも、対ポンドや豪ドルなどのクロスでのユーロ安が重し。強い独・ユーロ圏のZEW景況指標を受けて、ユーロドルは1.1615ドルまで小幅高となり、ユーロ円は137.53円まで高値を更新した。独1月ZEW景況指数は、先行き・現況ともに市場予想を大きく上回る改善となり、ユーロ圏の同期待指数も前月を大幅上回った。
 
オセアニア通貨は強弱まちまち。豪ドル/ドルは0.8218ドルまで買い戻しが進み、豪ドル円も97円台を回復した。一方でNZドルは対豪ドルでの売りも重し。NZドル/ドルは0.77ドル前半で軟調推移が継続し、NZドル円は91円半ばで伸び悩んだ。