ロンドン市場 午前概況 ドル円117円前半で膠着、ユーロの買い戻し限定

2015年02月05日 21:11

ロンドンタイム午前の為替相場はややドル売りが優勢も、方向感は鈍い。手がかりが乏しく、明日に米雇用統計を控え、小幅の調整が主導。昨日欧州中央銀行(ECB)のギリシャ国債を適格担保として認める特例措置の廃止はロンドンタイムで蒸し返されることなく、ユーロは小幅に買い戻しが優勢。ユーロドルは1.1431ドル、ユーロ円は134.14円まで足元の高値を更新した。ただ、ギリシャ債務問題への懸念が払拭されず、値幅は限定的。本日は、バルファキス・ギリシャ財務相とショイブレ独財務相の会談が行われる予定。昨日のユーロ圏小売売上高に続き、本日の独製造業受注も堅調な結果となったが、インフレ見通しが改善しない現状で、ユーロ圏の経済指標への反応は薄い。今週に入って買い戻しが優勢となっているポンドはしっかり。ポンドドルは1.5251ドル、ポンド円は179.00円までレンジ上限を広げた。この後に、英政策金利が発表される予定だが、据え置きが見込まれ波乱はなさそうだ。
 
資源国通貨もしっかり。豪ドル/ドルは0.7818ドル、NZドル/ドルは0.7404ドルまで買いが優勢となり、豪ドル円は91.76円、NZドル円は86.86円まで上昇した。時間外取引でのNY原油先物の反発も好感し、ドル/加ドルは1.2512加ドル、加ドル円は93.81円まで加ドルの買い戻しが進んだ。
 
一方、ドル円は117円前半で膠着相場。上昇に転じた米長期債利回りの動きが下支えとなるも、主要通貨に対してドルの軟調な動きが上値を圧迫した。