ロンドン市場 午前概況 ドル円116円台、増税先送りの憶測も円売り支援

2014年11月11日 20:25

ロンドンタイム午前の為替相場では円売りが継続。日経平均が7年ぶりの高値水準に上昇した動きを好感した円安の流れを引き継ぎ、ドル円は2007年10月以来の116円台を示現し、116.11円まで上値を伸ばした。一部報道によると、消費税率の10%への引き上げを先送りする案が本格的に検討されていると報じられた。また、増税先送りが決断された場合は、政策の大きな転換ということもあり、衆院の早期解散で国民に信を問うとの憶測も強まっている。安倍首相は、「解散のタイミングは何ら決めていない」、「憶測には答えない、解散に言及したことは一度もない」と述べた。消費税増税が先送りされ、景気の持ち直しへの期待感も円売りの支援材料と捉えられている。
 
クロス円は全面高。ユーロ円は143.98円、ポンド円は183.99円、スイスフラン円は119.77円、豪ドル円は99.99円、NZドル円は89.89円まで一段高となり、加ドル円は2008年9月以来の高値を101.88円まで更新した。
 
ドル円でのドル高を受けて、円以外の主要通貨は対ドルでやや重い動きに。ユーロドルは1.2394ドル、豪ドル/ドルは0.8591ドル、NZドル/ドルは0.7713ドルまで弱含んだ。ポンドドルは1.58ドル半ばで小じっかり。ユーロポンドでのユーロ売り・ポンド買いの動きが下支えとなった。
 
 
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