ロンドン市場 午前概況 ドル円103円大台回復、ユーロドルは乱高下
2014年03月31日 20:14
ロンドン午前の為替市場は円が全面安。東京タイムでのドル円は102円後半で底固さを維持するも、103円大台を前に伸び悩んだが、主要欧州株の堅調推移や米長期債利回りの一段高を背景に、103円大台を回復すると103.29円まで上値を伸ばし3月11日以来の高値をつけた。ウクライナ情勢への警戒感も一段落したことや株高を好感したリスク選好ムードが強まり、クロス円も全面高。ユーロ円は142.43円、ポンド円は171.87円、加ドル円は93.47円までレンジ上限を広げた。また、東京タイム午後にやや利益確定の売りが優勢となっていたオセアニア通貨も、豪ドル円が95.38円、NZドル円が89.47円まで上値を伸ばし、年初来高値更新の動きを継続させた。
ユーロドルはやや乱高下。注目のユーロ圏3月消費者物価指数(HICP)・速報値の発表を控え、ユーロの買い戻しが先行したが、ユーロ圏3月HICPが前年比で市場予想を下回る+0.5%となり、約4年ぶりの低水準となったことを受けて、発表直後はユーロ売りで反応し、ユーロドルは1.3721ドルまで下押した。ただ、ユーロ売りは一瞬にとどまり、下値で底固さを示したユーロドルは次第に買いが優勢で1.38ドルちょうどまで強含むなど、やや荒っぽい動きとなった。ユーロ圏HICPが発表前から予想を下回る結果が見込まれたことや今週後半の欧州中央銀行(ECB)理事会では政策金利が据え置かれるとの見方が多いことも、ユーロの買い戻しにつながったもよう。ポンドドルは英2月消費者信用残高や英2月住宅ローン承認件数の予想比弱めの結果を受けて1.6622ドルまでやや売りが先行する場面もあったが、ユーロドルの反発につられ1.66ドル半ばに水準を戻した。また、豪ドル/ドルは0.92ドル前半、NZドル/ドルは0.86ドル半ばでやや上値の重い動きとなった。