ロンドン市場 午前概況 ドル円高止まりも、120円大台攻略できず

2014年12月04日 19:53

ロンドンタイム午前の為替相場は、今晩の欧州中央銀行(ECB)理事会や明日の米雇用統計など、注目のイベントを控え様子見ムードが強く小幅な上下動。全般的にドル高基調が維持される中、ドル円は119.98円までわずかに年初来高値を更新した後も、高値圏での推移が続いたが、120円大台は攻略できず。120円ちょうどの水準には、大口の売りオーダーや、オプションバリアが観測されている。
 
一方、ユーロドルはECB理事会やドラギECB総裁の記者会見を待たずに、注目されていた1.23ドル大台の節目を攻略。1.2295ドルまで2012年8月以来の安値を更新した。ただ、大台を割り込んでも下げは加速せず1.2325ドルまで買い戻しが入り、ユーロ円も147.81円まで小幅高。また、ポンドドルは1.5661ドルを安値に1.56ドル後半での小動きが続いたほか、ポンド円は187.86円で下げ渋ると、高値圏の188円前半に水準を戻している。
 
オセアニア通貨は軟調な動きが継続。豪ウエストパック銀行のチーフエコノミストが、豪準備銀行(RBA)が来年2月と3月の会合で、政策金利をそれぞれ25bp引き下げるとの見通しを示したことも重しとなり、豪ドル/ドルは0.8356ドル、豪ドル円は100.23円までじり安。また、NZドル/ドルは0.7730ドルまで下押し、NZドル円は92円後半で伸び悩んだ。