ロンドン市場 午前概況 ドル円荒い、年初来高値更新後は1円超反落

2014年12月01日 20:56

ロンドンタイム午前の為替相場では、ドル円が荒っぽい動き。格付け会社ムーディーズは、日本の格付けをAA3からA1に引き下げた。格下げ発表直後こそドル円は119.15円まで年初来高値を更新するなど、円安が進んだが、すぐに円買いに反転。大阪225先物の急落も嫌気されドル円は118.07円まで下押し、短時間で高値から1円超下落した。
 
ドル円でのドル売り・円買いを受けて、円以外の主要通貨に対してもややドル売りが優勢に。ユーロドルは1.2419ドルを安値に、1.2478ドルまで上値を伸ばした。この日発表されたユーロ圏と主要国の11月製造業PMI・確報値は、仏こそ市場予想や速報値を上回ったが、独は49.5と分水嶺となる50を割り込んで昨年6月以来の低水準を示現し、ユーロ圏PMIは50.1へ下方修正された。この結果にユーロの反応は限られた。ポンドドルは1.5719ポンドまで高値を更新。市場予想を上回った英11月製造業PMIもポンド買いを支援。資源国通貨も対ドルで買い戻しが優勢で、NZドル/ドルは0.7870ドル、ドル/加ドルは1.1404加ドルまでドル売りが進み、豪ドル/ドルは0.85ドル前後まで持ち直した。
 
クロス円も、ドル円の荒っぽい動きに連動して上下。ユーロ円は148.13円を頭に147.09円まで下押したほか、ポンド円は186.33円から一時185.05円まで下落するも、強い英PMIを背景に186円付近まで切り返した。また、豪ドル円は100.10円から100円半ば、加ドル円は103.47円を安値に103円後半に持ち直したほか、NZドル円は93.21円まで上値を伸ばした。