ロンドン市場 午前概況 ドル円伸び悩み、沈静化に向かう過程で

2014年10月20日 20:39

ロンドン午前は、ドル円・クロス円が伸び悩んだ。東京タイムは日経平均株価の大幅反発を背景にリスク回避ムードが後退し円売りが入ったが、主要な欧州株価指数は反落し、東京タイムからの流れは引き継がれていない。ドイツ債や英債、米債などの安全資産に対する買いも入った。
 
ただ、米10年債利回りの低下は続いておらず、金融市場全体として逃避的なムードは続いていない。神経質な挙動が沈静化に向かっている過程で、リスク選好・回避のいずれのパターンにも振れやすいようだ。先週急落したギリシャ債には本日も買い戻しが入っている。世界保健機関(WHO)はナイジェリアでエボラ熱終息を宣言した。
 
ドル円は106.83円まで押し戻された。上昇していた米長期債利回りが低下に転じたことが重し。ユーロ円は136円半ば、ポンド円は172円前半、豪ドル円は93円後半、NZドル円は85円ちょうど前後まで伸び悩んだ。
 
ユーロドルは1.2731ドルまでユーロ売りとなった後、1.2790ドルまでユーロ買いが優勢に。ポンドドルは1.6148ドルまで買われた。ホールデンBOE金融安定化担当執行役員が週末に英経済に対して強気な見方を示している。豪ドル/ドルは0.87ドル後半、NZドル/ドルは0.79ドル半ばで推移した。
 
 
XEMarkets 口座開設