ロンドン市場 午前概況 ドル円一段安、早期の米利上げ観測の消失などで

2014年04月10日 20:06

ロンドン午前の為替市場で、ドル円は101.42円まで一段安。2月以降の上昇トレンドラインを下回った。昨日のFOMC議事録を受けて早期の米利上げ観測がほぼ消失し、米2年債利回りは先月のFOMC後の上げ幅を消している。東京タイムから米10年債利回りは低下を続けた。消費税引き上げによる日本経済の不安定化が懸念されるなか、日銀の支援が当面得られそうにないことも、依然としてリスク回避方向の流れを後押し。消費増税は決算発表期に特有の神経質さに拍車をかけている。大阪225先物は160円安の14130円まで下げ幅を拡大した。ユーロ円は140.60円、ポンド円は170.15円、加ドル円は93.15円、NZドル円は88.35円まで安値を更新。豪ドル円は96円前半を回復する場面はあったが、円買い優勢のなかで上値は伸びず。
 ユーロドルは1.3875ドルまで強含み。本日はギリシャが2010年以来となる5年債の入札を実施する。発行規模は30億ユーロだが、200億ユーロ超の需要が集まっているという。発表された1月のギリシャ失業率は26.7%と相変わらず悲惨だが、発行市場への復帰は順調だ。仏消費者物価指数からディスインフレ傾向が再確認されたものの、反応は薄かった。
 ポンドドルは1.6766ドルまで弱含み。東京タイムには1.6820ドルまで上昇し、2月高値の1.6823ドルに迫ったが年初来高値の更新に失敗した反動が続いている。対ユーロのポンド売りも重し。
 豪ドル/ドルは0.9461ドルまで一段高。昨年11月以来の高値を更新している。中国の輸出入の弱さが重しとなった一方で、豪雇用統計が強かったことが重視され、東京タイムの高値を上抜いた。NZドル/ドルは0.87ドル前半の年初来高値圏で小動き。