ロンドン市場 午前概況 ドル円は119円回復、株高でクロス円もしっかり

2015年01月12日 21:05

ロンドン午前の為替市場はドル高。先週末の海外市場からのドル売りの流れが一服すると、ドルには買い戻しが入った。米国の年後半の利上げ観測が根強いほか、欧州中央銀行が今月にも刺激策を強化するとの見方が強いことが、ドルを下支えした。
 
ドル円は、米長期金利が戻し気味に推移するなか、119.32円まで上昇。アジアタイムにつけた118.10円から1円超買い戻された。一方で、先週末のドル売りの流れを踏襲して、1.1871ドルまで買いが先行していたユーロドルは反転。1.18ドルを割り込んで1.1789ドルまでレンジ下限を広げた。今月22日の理事会で、欧州中央銀行(ECB)が、賛成多数で国債購入に踏み切るとの独紙の観測記事も重しとなった可能性はある。
 
その他の通貨もドルに対して軟調。ポンドドルは1.5099ドル、ドル/スイスフラン(CHF)は1.0187CHF、豪ドル/ドルは0.8153ドル、NZドル/ドルは0.7761ドル、ドル/加ドルは1.1887加ドルまでドル高・他通貨安が進行した。
 
クロス円は全体的に底堅い推移。ドル円上昇や、欧州株の反発を受けリスク回避ムードが和らいだことが下支えとなり、一部の通貨は日通しの高値を塗り替えた。ユーロ円は、前半はユーロ買いが、後半はドル円上昇が支えとなり、140.88円まで上昇幅を拡大。ポンド円は179.03円まで下げた後に180.55円、CHF円は117.31円、加ドル円は100.44円までそれぞれ強含んだ。ただ、こうした中でオセアニア通貨は軟調。対ドルでの下落が影響して、豪ドル円は97円前半、NZドル円は92円半ばでさえない展開だった。