ロンドン市場 午前概況 ドル円は119円台、ユーロはやや重い
2015年02月10日 20:10
ロンドンタイム午前の為替相場は、ギリシャ・ウクライナ懸念からややドル買い・円買い。ドルが主要通貨に対し堅調な動きとなる中、米10年債利回りが2.0%近辺まで上昇した動きも好感し、ドル円は119.06円まで上値を伸ばした。明日のユーロ圏財務相会合を控え、ユーロは重い動き。ユーロドルは1.1275ドルまで下押し、ユーロ円は134.58円を高値に134.05円まで弱含んだ。
ポンドは小幅上下。ポンドドルは1.5197ドルまでじり安となった一方で、ポンド円は181.20円まで高値を更新した。英12月鉱工業生産は前月比-0.2%と、市場予想比でマイナス幅が拡大し、3カ月連続の落ち込みとなった一方で、同製造業生産はマイナス予想に反して+0.1%となった。強弱まちまちの英指標に反応は鈍い。
資源国通貨も軟調。中国の追加緩和への期待感を背景に買われた豪ドルは反落。中国人民銀行が、昨年11月の利下げの影響を見極める段階であり、穏健な金融政策を追求すると改めて表明したことも嫌気され、豪ドル/ドルは0.7761ドルまで反落し、豪ドル円は92.25円まで安値を更新した。原油価格の反落も重しとなり、ドル/加ドルは1.2496加ドルまでドル高・加ドル安が進み、NZドル/ドルは0.7384ドルまで下押した。また、加ドル円は95.30円を高値に伸び悩み、NZドル円は88.29円を頭に87円後半に押し戻された。