ロンドン市場 午前概況 ドル円は米長期金利の上下に振らされ117円半ば

2015年01月28日 21:04

ロンドン午前、ドル円は米長期金利の動向に振らされ上下した。米10年債利回りは昨日の水準を上回る1.833%まで上昇後、1.78%台まで低下。ドル円は118.20円付近へ戻した後、117.56円まで水準を下げた。東京タイムまで進んでいた、昨日NYタイムに強まったドル売りに対する修正は頭打ちに。ギリシャやウクライナ情勢の不透明感から、リスク選好を強めにくい面があったようだ。
 
ユーロドルは欧州勢参入にかけて1.13ドル後半へ戻したものの、上昇して寄り付いた欧州株がマイナス圏に沈むと1.1327ドルまで下押し。だが、米長期金利の低下でドル売りが強まると、1.13ドル後半へ反発するなど動きは定まらなかった。介入警戒感がくすぶる対スイスフラン(CHF)に対する強弱も、ユーロの動意を不安定にした。ユーロの戻りに歩調を合わせるように、ポンドドルは1.5214ドルまでじり高。一方でドルCHFは一時0.9091CHF、CHF円も129.96円までCHF安方向へ振れる場面があった。
 
豪ドル/ドルはインフレ鈍化の懸念を後退させる物価指標を背景に0.8025ドル、NZドル/ドルも0.7487ドルまで上値を伸ばした後は頭打ち。ドル/加ドルも1.2456加ドルまで加ドル安推移となった。
 
クロス円は、対ドルでの各通貨の戻りを受け、上昇する通貨もあったが、ドル円下落を受けて上値が重くなった。ユーロ円は134.37円まで上昇後に133.42円まで、加ドル円も95.21円から94.47円まで下落した。ポンド円は179.38円、豪ドル円は94.63円、NZドル円は88.21円を上値に伸び悩んだ。